2003年11月3日月曜日

邂逅 -かいこう-

蓼科に行って来ました。
彼が私の調子が悪いのを気にして誘ってくれました。
木々の香りが漂う中、現実逃避。。
というか、自然の中に本来人はいるべきなのかもしれないと、カエデの木の甘い香りを嗅ぎながら思いました。

写真をやると言えば、風景写真を思い浮かべる人が多いように思います。
今なら「紅葉を撮りに行くの?」って聞かれたりします。
日本の四季は美しい。
蓼科の紅葉も美しく・・・今年は紅より黄が強いようです。
と、泊まったペンションのオーナーが言っていました。
ここのオーナーは日本酒好きで、美味しいお酒が揃えてありました。
「緑川」「越乃寒梅」を飲み、幸せのひととき。
「越乃寒梅」はうまい!っと脱線してしまいましたが・・

ここで、自然そのものが美であり、写真は及ばないと思いました。
風景写真は構図が命で、光やモヤなどの要素が加わった美しい情景の写真が多々あります。
だけど、どこかで見たような写真になってしまいがちで、私は撮る気がおきません。
それは先人達が残してくれた写真で充分なような気がします。
今、私にとっては日本の見どころを撮ることはあまり意味がなく、それよりも偶然に出会った場所や人や物たちを、人生の中で出会い向き合えた瞬間を撮ることに意味を感じています。

同じ場所に集まり、同じものにカメラを向ける人々の風景は、批評によってなりたっているような芸術にも問題があるのかもしれません。


彼に感謝を込めてギャラリーに「The Kiss」アップしました。
そして、不況を実感した日本へ「路上に生きる人々」アップしました。

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